ある女の一日
「ちょっとっ(怒)!! またトイレットペーパーのふた、上がってるじゃないのっ<(`^´)>! 何度言わせるの(-"-)?」
「ちょっとっ(怒)!!靴下の片方はどこにやったの<(`^´)>?」
「ちょっとっ(怒)!!・・・なんかニオウワヨ(-_-;)」
女がたびたび母親に浴びせられる言葉である。
(虐待や・・)
女はそう心の中でつぶやく。そして毎回こう言い返すのである。
『マミーのお腹の中にさぁ~、アタシ忘れ物してない?』
「してないわよっ(-"-)。 ちゃんと全部出したわよ」
(そうか・・・小さい忘れ物、ないか・・・)
「あのねぇ。アナタは女なの。 分かる? オンナ!!!!」
女は寝る前に必ず部屋の窓を開け夜空を見上げる。
(今夜の月は明るいな・・・)
深呼吸をしたあと、窓を閉めカーテンをすると、テレビのタイマーを2時間にセットしてベッドに入る。
「チャララ~ララ チャラララララ~~ チャララ~ララ チャラララララ~」
「チャララ~ララ チャラララララ~ チャララ~ララ チャラララララ~~」
(ええ~っ、もう朝なの? うわ、まぶしい・・・)
女はまたカーテンを中途半端に閉めていたようだ。
朝陽がちょうど女の目線辺りに差し込んで、顔をしかめた。
枕の上に置いたはずのメガネを手探りで探すが見当たらない。
乾かさずに寝てしまったボサボサの髪の毛を手で押さえながら、女は布団をめくりメガネを探した。
布団の中から床に転がり落ちたメガネは、形状記憶でやわらか構造のやつだったので無事だった。 (メガネかけたまま寝ちゃってたんだ。あっぶね)
寝室を出て洗面台へ行くと朝起きぬけの間抜けな顔には深い寝あとがついている。
(うわ、これ会社行くまでに取れんわねぇ・・・)
鏡に顔を近づける。
もっと女は驚いた。(うわ、ひげ・・・・・・)
午前9時。 小さな雑貨屋で日々、新しい出会いと顔なじみの人たちが来てくれるのを期待しながら働いている。
毎朝の掃除機かけ。 週に何度かの観葉植物への水やり。メールの確認。オイルランプに火をつける。棚のハンディーモップ。商品の補充。。。。。朝は何かとやることがある。 女は雑貨屋で雇われているスタッフの一人で、オーナーは別にいる。
「植物くらいはきちんと面倒できるようにしようね。」 オーナーに言われている。
『はい!』と素直に答えた。サボテンを枯らすことを自慢しなかった。
最近暖かくなってきた。というより、暑い。
虫も活発になってくる。 女はガサツで厚かましくて、言葉遣いもぶっきらぼうだが、虫は大の苦手だ。触るのはもちろん、見るのも嫌だ。
「シュッシュッ シュッシュッ」
植物にかけた。
雑貨屋の一角にワークスペースがある。
木曜日は書道教室の日だ。 有名な書道家の先生が指導する書道教室はとても人気がある。そしてその先生は女子力が高いが男気がある、というので、女は1歳違いの先生と仲良くしてもらっている。
「冷えて血行が悪くなると浮腫むでしょう?このツボをこうやると浮腫みが取れるらしいのよ!」と、耳の周りのツボと肩甲骨下あたりのツボを教えてくれた。
『私もやろうっと!』 29歳のスタッフが入ってきた。
(浮腫むほど肉ついてないじゃんよ(-_-;) 必要ないだろ? ったく、細くてうらやましいわっ)・・・・と口に出しては言っていない。。。
「お疲れ様~!また明日もよろしくお願いしま~す!!」
女は朝来た道を戻り家路についた。
家の玄関でスニーカーを脱いだ。
昔は靴下が当たり前だったが、いつからだろうか。
パンプスやスニーカーを素足で履くようになったのは。
「シュッシュッ シュッシュッ」
スニーカーにかけた。
お風呂に入ろう。その日の疲れ、その日のうちに。
その前に、トイレトイレ。。。
「ペーパーのふた!何度言わせるの?<(`^´)><(`^´)><(`^´)> 」
マミーの顔が出てくる。
出したいのは違うものなのに。。。
・・・・出た。
流した。
「シュッシュッ シュッシュッ」
かけた。
脱衣所で服を脱ぐ。 (ちょっとっ!妄想はやめてよっ<`ヘ´>)
「冷えは浮腫みの敵よ(>_<)!」 書道家の先生の顔が出てくる。
湯船にゆっくり浸かろうと女は思った。
「ポト ポト」
湯船に数滴、落とした。(ふぅ~。。しあわせ。。。)
洗い髪をちゃんと乾かした。
そして夜空を見上げる。
(明日も晴れそうね)
窓を閉め、カーテンを最後まで引く。
ベッドに横になりながらお笑いを見る。
(ん。。。。私の留守中に誰か部屋に入った? 誰かここで・・・・・寝た?)
女の肌には鳥肌が立っていた。温まった体のはずがゾクっと寒気を感じた。
あわてて母親の部屋に入って訊ねた。
『マミー!!部屋に入った???(-"-)』
「洗濯して片方なかった靴下が出てきたからタンスに入れといたわよ<(`^´)>」
『他は?』
「それ以外は入らんわよ。ったく、入らなくていいようにしてちょうだい。もういい年なんだから<(`^´)><(`^´)> アナタはね、女なのよ。オンナ」
(虐待や・・・)
おとなしく部屋にもどった女は枕にかけた。
「シュッシュッ シュッシュッ シュッ シュッシュッ シュッシュッ シュッ」
また明日が来る。
幸せの光が真っ直ぐ伸びてあなたに届きますように☆
END
※フィクションであり、登場する人物はいるようでいないようで・・・
天然成分100% ヒノキ蒸留水
植物の虫除け・潤い(これからハダニが活発になります)
バス・トイレ・サニタリー(エチケットに)
枕カバー・カーテンなどのファブリック(加齢臭)
靴や靴箱(夏は特に足の臭いが気になります)
まな板・布巾・テーブル(ブドウ球菌やサルモネラ菌、大腸菌は食中毒の原因)
子供のおもちゃ・家具・ペットのケア(大切な家族のことだから)
その他・・・お風呂に入れて檜風呂気分♡ 加湿器に入れてアロマ気分♡
種類は全部で6種類(ヒノキ、パルマローザ、ラベンダー、ユーカリ、ベルガモット、レモングラス)
嬉しいレフィルもあります。